「その人らしさを、婚活で失わせない」Same Side大石さんが大切にする“味方”としての伴走

婚活の“正解”に合わせ続けるうちに、自分らしさを見失ってしまう人がいる。大阪を拠点に結婚相談所Same Sideを運営する大石晃弘さんは、婚活者の思いや価値観を否定せずに受け止めながら、相手に届く形へ整えることを大切にしている。7年間の婚活経験と、これまで多くの会員と向き合ってきた経験をもとに、“同じ側に立つ”仲人としての思いを伺いました。

〈聞き手=笠原 佳介〉

今回話を聞いた人

大石晃弘
大石 晃弘
Akihiro Oishi

Same Side / 代表婚活カウンセラー

結婚相談所Same Side代表。自身も6年間の我流婚活と1年間の結婚相談所での婚活を経験し、7年間の婚活の末に結婚。前職の大手結婚相談所では、20代から50代まで幅広い会員の婚活を支援してきた。大阪を拠点に運営するSame Sideでは、無料相談から成婚まで代表である大石さんが一貫して伴走。「Same Side」という名前には、“味方同士である”“同じ側に立つ”という思いが込められている。

なぜこの人に聞くのか

大石さん自身も7年間の婚活で多くの失敗やつまずきを経験してきたからこそ、上から指導するのではなく、同じ側に立って悩みに向き合う。その姿勢に、婚活者が自分を削らず、誰かと向き合っていくための仲人のあり方が表れていると感じ、お話を伺いました。

婚活をしていると、いつの間にか「選ばれるための自分」を作ろうとしてしまうことがある。

プロフィール写真ではこう見せた方がいい。

趣味はこう書かない方がいい。

男性にはこう振る舞った方がいい。

女性ならこうあるべきだ。

もちろん、婚活には相手がいる。自分の希望だけを押し通せばいいわけではない。けれど、“婚活の正解”に合わせ続けるうちに、自分らしさが少しずつ見えなくなってしまう人もいるのではないだろうか

大阪を拠点に結婚相談所Same Sideを運営する大石晃弘さんは、婚活者の「その人らしさ」を大切にしながら、相手に伝わる形へ整える支援を行っている。

Same Sideには、「味方同士である」という意味が込められている。

ただし、大石さんの言う“味方”とは、何でも肯定する存在ではない。

否定せずに受け止める。

でも、必要なことは一緒に見つめる。

本人らしさを消すのではなく、相手への敬意やTPOを踏まえながら、届く形へ整えていく。

7年間の婚活経験、大手相談所で多くの会員と向き合った日々、そして独立後にたどり着いた支援の形。

大石さんが大切にしている“味方”としての伴走について伺った。

「女性らしく」ではなく、その人らしく。パンツスーツのプロフィール写真が教えてくれたこと

笠原

大石さんは、婚活者の「その人らしさ」を大切にされている印象があります。その想いの原点になった出来事はありますか?

大石さん

はい。原点の一つとして、ある女性会員さんの婚活をサポートした時のことが印象に残っています。

女性会員さんの中には、いわゆる“女性らしい”とされるワンピースやブラウスを着て活動することに、抵抗がある方もいらっしゃるんです。

婚活写真では、女性は明るい色のワンピースやブラウス、少しフェミニンな服装がすすめられることが多いと思います。もちろん、それによって魅力が伝わりやすくなる方もいますし、お見合いが組みやすくなる可能性もあります。

ただ、それを求められることで、婚活自体がしんどくなってしまう方もいるんですよね。

その方も、一般的に“女性らしい”と言われる服装に抵抗がある方でした。そこで、本人の希望を汲み取る形で、パンツスーツでプロフィール写真を撮ることにしたんです。

笠原

パンツスーツで婚活写真を撮ることに、不安はありませんでしたか?

大石さん

正直、私にとってもチャレンジでした。

ただ、プロフィール写真は、お見合いに行く服装に近いものがいいと思っているんです。お見合いはホテルラウンジなどで行うことが多いので、そこに行って浮かない服装であれば、私は会員様が着たいお洋服を出来る限り尊重したいと思っています。

その方も、婚活のTPOは大切にしたうえで、メインのお写真はジャケットを羽織った自分らしいお写真を撮られました。そうして活動を始めたところ、思った以上に申し込みもありましたし、その方からの申し込みも順調に通過していきました。

笠原

それは、大石さんにとっても発見だったんですね。

大石さん

そうですね。「仲人が『こうあるべき』『こうしなきゃいけない』と思っていることって、案外、実際に婚活している男性や女性はそこまで求めていないこともあるんじゃないか」と思いました。

もちろん、何でも自由にすればいいという話ではありません。相手にどう見えるか、TPOに合っているかは大事です。

でも、「女性だからこうしなきゃいけない」「男性だからこうあるべき」と決めつけることで、その人が婚活を続けること自体をしんどく感じてしまうなら、それは違うと思うんです。

その方の活動は、私にとってもすごく勇気をもらえるものでした。自分がやっていきたい方向性がよりクリアになり、間違っていないと確信が持てる出来事でした。

インタビュー中の大石晃弘さん
インタビュー中の大石さん

自分も婚活で何度もつまずいてきた。だからこそ対等でありたい

笠原

大石さんはご自身でも、6年間の我流婚活と1年間の結婚相談所での婚活を経験されていますよね。7年間の婚活を振り返って、特に苦しかった時期はいつでしたか?

大石さん

一番苦しかったのは、婚活パーティーで出会った、当時すごく好きだった方とお別れした時ですね。

その方とは、本当に楽しいと思える恋愛を経験させていただきました。私自身、それまで手放しで楽しいと思える恋愛をあまりしてこられなかったんです。相手との関係性だったり、人間関係だったり、その時々で自分自身にいろんな課題があり、日々の関係を保つことに精いっぱいでした。

でも、その方とは「この人と結婚したい」と思っていました。だからこそ、別れることになった時は本当に苦しかったです。

笠原

とても好きな方だったのに、お別れすることになってしまったのですね。

大石さん

そうですね。お付き合いの方向性に対するすれ違いが原因でした。

その方はお仕事をすごく頑張っていて、輝いている方でした。私もその時期、仕事を頑張りすぎて少しボロボロになっていたので、頑張っている者同士で共鳴し合えるところもあったのかなと思います。

私はかなり結婚を前提にお付き合いしている感覚があったのですが、相手の方はもっと仕事を頑張っていきたい、当面は結婚する気はないという状況でした。

その温度差が徐々に彼女にとっての重荷になってしまったところはあったと思います。

笠原

その経験は、その後の婚活にも影響しましたか?

大石さん

影響しましたね。かなり婚活がこじれたと思います。

その方との日々が本当に充実していたんですよね。

一緒に過ごす時間はとても楽しかったですし、お付き合いの方向性が違っていただけで、彼女も私のことをとても大切にしてくれていたと思います。

そういう方と出会ってお付き合いしたことで、その後の婚活でも、どこかでそれを取り戻したいという気持ちがありました。

その後に出会う方にも、過去の相手を投影してしまっていたと思います。実際、引きずっていました。

笠原

そういったご自身の失敗談は、会員さんにも話されるんですか?

大石さん

全然話します。恥ずかしいんですけど。

もちろん、必要のない方には話しません。ただ、自分の話をすることで、会員様が「自分だけじゃないんだ」と安心できることもあると思っています。

私は、自分をすごい人間だと思っていません。本当にいろいろな婚活の失敗をしてきました。だからこそ、上から目線でいたくないんです。

自分の失敗や、そこからどう立ち直ったのかをお伝えすることで、上下の関係ではなく、伴走者として親近感を持っていただけたらと思っています。

笠原

1年間の相談所での婚活中にも、失敗はありましたか?

大石さん

ありました。

たとえば、元カノへの未練をお相手に感じさせてしまったことがあります。あとは、共働きを希望していたのですが、その伝え方が相手に強く映りすぎて、「この人は自分に働くことばかり求めるのではないか」と不安を与えてしまったこともありました。

自分としては、共働きはしてほしいけれど、厳密にどうこうしてほしいわけではなかったんです。しんどい時は休んでほしいし、可能な範囲でという意味合いでした。

でも、それを言っていなかったんですよね。ただ「共働きがいい」とだけ伝えていた。だから相手には、強い圧のように映ってしまったのだと思います。

その経験から、短期間で関係を深める婚活では、自己開示や自分の思いをきちんと伝えることが本当に大事だと気づきました。

インタビュー中の大石晃弘さん2
インタビュー中の大石さん2

Same Sideという名前に込めた、“同じ側に立つ”という姿勢

笠原

相談所名の「Same Side」には、“味方同士である”という意味があるとホームページにも書かれていました。改めて、名前に込めた思いを教えてください。

大石さん

もともと、自分が何か事業をやるなら「Same Side」という名前にしたいと思っていたんです。

きっかけの一つは、自分が好きなアーティストの曲に「Same Side」という曲があったことです。私にとって、人生の中で救われた曲の一つでした。

そこに、英語の「be on the same side」、つまり“味方同士である”という意味も重なりました。

婚活カウンセラーとして偉い立場から指導するのではなく、一緒に伴走して、悩みに向き合い、より良い方向を探していきたい。そういう思いにすごく合う言葉だと思いました。

笠原

先ほども「上から目線でいたくない」とおっしゃっていましたよね。

大石さん

そうですね。

婚活カウンセラーは、何かを一方的に教えるだけの存在ではないと思っています。もちろん専門的な知識や経験をもとに提案はしますが、会員様から教わることも、勇気をいただくことも多いです。

だからこそ、同じ側に立って、一緒に考える存在でありたいんです。

味方でいることは、何でも肯定することではない

笠原

大石さんにとって、会員さんの“味方でいる”とはどういうことですか?

大石さん

根本にあるのは、否定しないことだと思っています。

たとえ私の価値観から遠いことを会員様がおっしゃったとしても、まずは会員様の人生観や思いを受け止めたい。受け止めたうえで、「こういう見方もあるんじゃないか」「こういう道もあるんじゃないか」とお伝えしていく。それが、私にとっての味方なのかなと思います。

笠原

何でも肯定することと、味方でいることは違う?

大石さん

違うと思っています。

もちろん会員さんには寄り添う気持ちも大切にしつつも、寄り添うだけではだめだと思っています。

婚活は、会員さん自身も頑張らなければいけない部分があります。寄り添われるだけの状態を続けてしまうことは、結果的に味方ではないと思うんです。

笠原

必要なことを伝える時は、どんなことを大切にしていますか?

大石さん

まず、その方がどういう気持ちでそう言っているのかを考えます。一度は受け止める。それが大事だと思っています。

たとえば、お見合いに遅刻してしまうのはよくないことです。でも、ただ「遅刻はだめです」と言うだけではなくて、仕事で何かあったのかもしれない。活動を詰め込みすぎて疲れているのかもしれない。そういう背景も考えたいんです。

もちろん、遅刻はだめだと伝えなければいけない。でも、その人の言葉や行動だけを見て切り捨てるのではなく、背景を汲み取ったうえで伝えたいと思っています。

伝える量も、人によって変えます。100伝えられる方もいれば、今は10、もしくは1しか伝えない方がいい場合もあります。その方の状態に合わせて、届く形を考えています。

Same Side 大石晃弘さん

自分らしさは、押し通すものではなく、相手に届く形へ整えるもの

笠原

大石さんは「婚活者のその人らしさを守りたい」とおっしゃっていましたが、婚活の中で自分らしさが失われてしまうのは、どんな場面だと思いますか?

大石さん

婚活って、皆さんどうしていいかわからなくて、SNSやネットの情報、仲人さんの情報に頼ることが多いと思います。それ自体は悪いことではないのですが、ちゃんと今の自分に合っているのか、自分でも考えることが大事だと思っています。

「結婚すること」「選ばれること」だけがゴールになってしまい、男性だから(女性だから)こうすべき、婚活とはこういうものという言葉に、自分の気持ちを置き去りにしたまま合わせてしまう。そういう時に、その人らしさは失われていくのかなと思います。

たとえば、異性ウケだけを考えて本当は着たくない服を無理して着る。異性ウケが悪いのではないかと思って趣味を隠す。結婚のために自分のライフワークやキャリアを諦めなければいけないと思ってしまう。仲人さんから「そんなことを言っていたら結婚できないよ」と言われて、一方的に自分が折れなければいけないと思ってしまう。

そういうことが、その人らしさを失うことにつながると思います。

笠原

一方で、婚活では“相手にどう見えるか”も大事ですよね。その人らしさと”婚活ではこうした方がいい”という型のバランスは、どう考えていますか?

大石さん

自分らしさを守ることや、こだわることには、多少のデメリットもあると思っています。

たとえば、自分らしさを出した結果、引かれてしまうこともあるかもしれない。好みではないと思われることもあるかもしれない。結婚観が合わないと思う人もいるかもしれない。

そのリスクを理解したうえで、自分の姿を相手に見せていく。そして、そのうえで出会える一番いい方を逃さないようにサポートしたいと思っています。

笠原

リスクがあるからこそバランスは重要なんですね。

大石さん

そうですね。自分らしさは、ただ押し通せばいいものではないと思っています。

たとえば、海外旅行が好きな方がいるとします。一昔前には、プロフィールに海外旅行が好きと書かない方がいいと言われることもありました。お金がかかりそう、頻繁に行きたがりそうと思われる可能性があるからです。

でも、私は全然書いていいと思っています。

ただし、書き方は大事です。「現実を見ずに、ものすごい頻度で海外旅行に行きたい人」に見えてしまうと、不安に思う人もいるかもしれません。でも、「生活に無理のない範囲で、これからも楽しめたら嬉しい」といった書き方なら、受け取り方は変わります。

共働き希望も同じです。共働きを希望すること自体は、全然あっていいと思います。

ただ、男性が共働きを望むなら、家事育児を“手伝う”ではなく、一緒に担っていく姿勢が必要です。今まったく料理をしていない方が「結婚後は協力します」と言っても、説得力がないこともあります。そういう方には、月に一回でもいいからキッチンに立ってみましょう、とお伝えすることもあります。

自分の希望を持つことは悪くない。

でも、自分の希望だけを貫いているように見えた時に、相手がどう思うかも考える。

そのうえで、自分なりにできることや、相手への配慮も伝えていく。

それが、私の考える“整える”ということなのかなと思います。

本音を伝えられないまま終わるご縁を、少しでも減らしたい

笠原

Same Sideのサポート方針には、「パートナーシップの基礎になる本音の伝え方を育てます」とあります。なぜ、本音の伝え方を大切にされているのでしょうか?

大石さん

本音を伝えるのが苦手な方がすごく多いと感じているからです。

本音を伝える前に、「この人は無理だ」と思って断ってしまうことがあります。でも、伝えることで案外、相手は感謝してくれることもあります。

相手にとっても、「ここは嫌だった」「ここは気になる」という情報は、実は欲しいものだったりするんです。

でも伝える側は、「これを言ったら失礼かな」「嫌われるんじゃないかな」「言っても相手は変わってくれないんじゃないかな」と考えてしまう。そして、伝えないまま関係を断ってしまう。

それは、すごくもったいないと思うんです。

笠原

伝えることと、相手を責めることは違いますよね。

大石さん

そうですね。

たとえば、初回デートで男性がドライブデートを提案したとします。女性側からすると、「嫌だな」って思う方がいる気持ちも当然だと思います。

でも、男性側にも背景があるかもしれません。お見合いの時に「この観光地いいですよね。いつかご一緒出来たら素敵ですね。」と話が盛り上がって、男性はそれを実現させてあげたいと思ったのかもしれない。

その時に、「お見合いの時のお話を覚えて下さっていて嬉しいです。ただ、初回から遠出だと緊張してしまうので、もう少し仲良くなってから行けたら嬉しいです。」と伝えられたら、男性も受け止めやすいと思うんです。

背景を知らないまま、お互いの気持ちを伝えないまま、「フィーリングの違いを感じました」で終わってしまうのは、本当にもったいないと思います。

笠原

反対に、本音を伝えないまま関係が進んでしまうことによるリスクもありそうですね。

大石さん

ありますね。

本音を伝えないまま関係が進んでしまって、結局どちらかの不満やしんどさが大きくなって、心が折れてしまうこともあります。

真剣交際に進んでからそうなることもありますし、成婚退会後にそうなってしまうこともあると思います。

途中で気になることがあっても、「大丈夫です」と言ってしまう方はいます。心に蓋をしてしまうんですよね。

でも、気になることを話してくだされば、それが本当に大丈夫なのかをカウンセラーも一緒に考えられます。お相手に伝えた時に、相手がどう受け止めるのかも見ることができます。

本音を言うことで、崩れてしまう関係もあるかもしれません。

でも、もし本音を言うことで崩れてしまう関係なら、その関係を無理して続けていいのかという視点も必要だと思います。

笠原

本音を伝えることは、関係を壊すためではなく、関係を確かめるためでもあるのかもしれませんね。

大石さん

そうですね。

本当に合わない人や、どうしても好きになれない人と無理に続ける必要はありません。ただ、可能性のある相手との関係を育てていくには、本音を伝え合って、お互いを理解して、その上でお互いが歩み寄り、お互いが心地よい関係を築いていくということが大切だと思っています。

本音を伝えることは、相手を責めることではありません。

「あなたの事情もわかる。そこは自分も考えたい。でも、自分はこう思っているところがあって、それもわかってくれたら嬉しい」

そういう伝え方ができれば、相手との関係は変わることがあります。

その体験を、会員様にも少しずつしてほしいと思っています。

多くの会員と向き合った経験が、“最後まで自分で伴走したい”という思いにつながった

笠原

大石さんは独立前、大手相談所で多くの会員さんを担当されていました。その経験は、今のSame Sideの支援にどうつながっていますか?

大石さん

前職では、20代から50代まで、本当に幅広い男女の方を担当させていただきました。地域も全国各地でした。

個人の仲人として一生かけて担当するくらいの人数を、短期間で経験させていただいたのかもしれません。その経験値は、今にもすごく活きています。

一方で、当時は自分を取り巻く環境の変化や、会社の変化にも追われ、返信を返すだけでいっぱいいっぱいだった時期もありました。

笠原

その中で、「もっとこういう形で会員さんと向き合いたい」と感じるようになったのでしょうか?

大石さん

そうですね。

一般論として、組織が大きくなれば必ず分業が発生しますよね。そうなると、全て私の思いだけで進めることも当然難しい。

ですが、私は自分が無料相談をして、入会をして下さった会員様のことは、自分が責任をもって最後まで応援したいという気持ちが当時から強かったんです。

だから、無料相談からご成婚まで、自分が一貫して担当したいなという思いが、自分で開業するきっかけのひとつでした。

今のSame Sideの形は、そういう思いから来ています。

笠原

前職での経験があったからこそ、今の支援に活きていることもありますか?

大石さん

あります。

本当にたくさんの方を担当させていただいたことは、自分にとって大きな経験になっています。さまざまな年代、地域、状況の方と向き合ったことで、婚活には一つの正解だけでは語れない難しさがあると感じました。

それから、結婚相談所はサービス業であるという考え方も、今でも大切にしています。

仲人さんの発信をみて、「この人はそんなに偉いの?」と疑問を感じる瞬間はありませんか?

SNSなどで正論を強く言ったり、過激なことを言ったりすれば注目されることもあります。でも、私はそういうあり方にはあまりしっくりきていません。

結婚できない人をダメな人として見るのではなく、まず一人の人として向き合う。

お客様に敬意を持つ。

その方の人生を尊重する。

そういう考え方は、今もすごく大事にしています。

笠原

独立して、今の距離感で支援できるようになってよかったと感じる瞬間はありますか?

大石さん

たくさんあります。

独立してから、会員さんとのコミュニケーション量が増えました。

会員さんと向き合う時間を十分に取れるようになったことで、会員様の悩みや振り返りに、より深いところで関われるようになったと感じています。

例えば、婚活って自分の望みや相手への気持ちを言語化しなければいけない場面が多いですよね。

自分がどうしたいのか。

何が不安なのか。

相手のどこに違和感があるのか。

その違和感は、本当に合わないからなのか、まだ伝え合えていないだけなのか。

そういうことを言葉にしていく必要がありますが、一人で考えているだけでは自分でもよくわからないことがあります。

だからこそ、やり取りを重ねながら、会員様の気持ちを一緒に整理して、言語化していくことを大切にしています。

婚活の先に、“少し生きやすくなる”感覚を残したい

笠原

大石さんは会員さんに婚活を通してどのようになって欲しいと思っていますか?

大石さん

恋愛や結婚にまつわる悩みは、コミュニケーションのお悩みであったり、自分の人生をどうしていきたいか、というところの悩みと直結するので、その方の生きづらさの一つになっていることもあると思います。婚活を通して、自分の課題や個性とうまく付き合っていくヒントを掴んでいただき、ご成婚後に「婚活を通して、ちょっと生きやすくなったな」とご自身が実感できる、そんなサポートを理想としています。

結婚を通じて、パートナーに愛される、認められる、自分の居場所があると感じられることもあると思います。もちろん結婚がすべてではありません。でも、婚活をやり切ったことで自信になったり、居場所があることが心の安心につながったり、人生がさらに豊かになることはあると思っています。

そして、本音を伝える力や、相手とコミュニケーションを調整する力は、婚活だけでなく、どんな場面でも使えるものだと思います。

笠原

大石さんご自身も、婚活や結婚を通して生きやすくなった感覚はありますか?

大石さん

ありますね。

私は以前、仕事を転々としていた時期がありました。妻と出会った頃に勤めていた職場では、「これ以上転職を重ねたら、自分は結婚できないかもしれない」という思いもあって、本気で仕事に向き合っていました。

本気で向き合ったからこそ、単なるなれ合いではない仲間もできましたし、それが自分への自信にもつながったと思います。

その後、結婚相談所へ転職し、さらに独立開業する時には、本当に悩みました。妻ともたくさん話し合いましたし、厳しい意見をもらうこともありました。でも、最後は背中を押してくれたんです。

今は仲人ひとりの結婚相談所として、自分で考え、自分で決めることが常に求められます。苦しいこともありますが、振り返ると、私が本当にやりたかったのはこういう働き方だったのかもしれないと思います。

結婚したことで、自分の人生や働き方についても、少しずつ自分らしい形で向き合えるようになりました

そういう意味で、私自身も結婚を通して生きやすくなったと思います。

そのきっかけをくれたのが妻なので、本当にありがたいなと思っています。

「その人らしさを、婚活で失わせない」

婚活は、自分を削って誰かに選ばれるための活動ではない。

自分らしさを相手に届く形へ整えながら、本音で向き合える関係を育てていく時間でもある。

「その人らしさを、婚活で失わせない」

大石さんの言葉や支援の一つひとつからは、そんな思いが伝わってくる。

否定せずに受け止める。

でも、必要なことは伝える。

寄り添うだけでなく、一緒に考え、整え、前に進む。

Same Sideという名前の通り、大石さんは婚活者の“同じ側”に立つ。

その人が自分らしさを失わず、誰かと向き合っていけるように。

今日も、味方として伴走し続けている。

Same Side 大石晃弘さん
Same Side代表・大石晃弘さんでした

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